結論から申し上げるとすべて重要であり、何が欠けてもバランスが悪いと言えます。しかしながら、筆者の経験からお話しますと、間違いなくスピードが一番です。もちろんいくつかの条件があるのだけれども。業種に限らず、品質はつきものです。仕事のやり方を含め、製品のクオリティ、サービスのクオリティなど品質は絶対的なつきものです。皆様が今まで生きてきた過程で品質を突き詰めるあまり、数量をこなせない、トータルするとここまでの品質が必要だったのかという場面はたくさんあるはずです。一方、品質はさておき、圧倒的な量をこなすことに専念したとしましょう。もちろんクレームは多く発生します。ここで大事なのは品質という方向に舵を切りなおす経営者様は多いはずです。間違えた選択ではないと思います。ただし、品質をあげるためにはやはりそれなりの仕事の量が必要となります。量がないと比べること、レベルアップする材料がないということになります。ここで先ほどの結論、圧倒的な量をこなすスピードが必要となります。場面によっては当てはまらないこともありますが、大抵の仕事の場合スピードが最優先と考えると自ずと品質もついてきます。しかも品質については個人差もあるため、一概に品質が良いという言葉が実に抽象的になります。しかし、スピードを全開にして圧倒的な量をこなすと売上という指標がついてきます。品質やクレームに対してもスピードをあげることでお客さまからの信頼度もあがります。
例えばが当てはまるかはわかりませんが、仕事の依頼等のメールが来たとします。内容確認したうえで見積もりと依頼の打診がきています。あなたならどうしますか?筆者ならば即座に見積もりを作り、打診案に関しても返信します。仮にスケジュールが合わなく断る場合にも同じです。「少し時間ください。明日までに返事します。」と相手はどう思うでしょうか?ここで品質の話はでてきません。すでにあなたを信頼して依頼しているはずです。たった半日で仕事を失うことになります。
補助金などに関しても同じです。補助金制度を使って設備できるなら、こんな仕事ができる、生産効率もあがるなど空想できます。「よし、もう一度シュミレーションして来週現場の人間と話そう。良ければ管理職ともすり合わせて営業展開しよう。」「申請はそれまでに誰に頼むか探してみよう。」おそらくこんな調子が大半です。この間に補助申請の期限は迫り、慌てて事業計画を作り、本当か嘘かわからないようなストーリーをでっち上げ申し込みます。本来採択されるような内容であってもこのスピード感のなさが悪さをして付け焼き刃的な計画となってしまいます。
補助事業をやるか?やらないか?
この時点でやるが90%なのです。やらないか?の選択はないはずです。やってみるけど不安材料があるからそこを見極めながらやるのです。だったら最初からやってみて修正はいくらでもできます。何なら申請した後でもできます。
どうでしょう?どちらが建設的で確かな品質なのでしょうか?
圧倒的なスピード感を持って量をこなしていいく。品質は必ずそのあとについてきます。補助金事業もこれに当てはまるのではないでしょうか?