印刷会社様
印刷オンリーの会社様には大型ではなく、ちょっとした製本加工機がトレンドです。特に断裁後の帯掛け機やシュリンク加工機などスペースをあまり取らない小型の機械が多いです。価格も大型製本機や印刷機と比べると比較にならないほど安価なため、複数の機械を抱き合わせての投資が目立ちます。補助金申請に対しても複数台あったほうが省人化省力化、生産効率を上げる指標が作りやすいため弊社ではこのようなスタイルを提案させていただいています。
例えば帯掛け機などは動作確認をしていただければ一目瞭然ですが、一昔前の帯掛け機とはスピードがまるで違います。
印刷製本会社様
最近では製本機を保有している印刷会社様も多くみられます。製本の専門会社とは違い、主が印刷部門にある会社様が多く、製本はおまけ的な存在になっている会社様が多い印象です。しかし最終工程の製本部門は印刷の不具合を見つける、完全なる製品として出荷されるため品質の基準は高く置かなくてはなりません。そのため検査装置を充実させることは必須です。弊社の感覚として補助金の通りやすい検査装置は
- フィーダーカメラをccdからAIカメラに変更
- 中綴デリバリー部分のカメラ付き寸法検査装置
- 場内見守りカメラの機械上の設置
- オートローダー
- ダンボールカートンシラー
です。
1.duo4(ノーム社製)
AIのカメラについては詳しく別サイトで解説しています。
2.セパキャリⅢ(ノーム社製)
中綴製本の場合、製本機が高速で回ることと1部あたりに紙の腰がなく、寸法が曲がりやすい、角折れしやすいなどの現象が多くみられます。また平台進行の場合、断裁や折工程時の不具合が中綴製本の中で検査しきれず不良品として流出することも多々あるはずです。人の目での検査には限界があります。限られた予算の中で、決して高額ではない単価の中での検査には製本最終工程といえども多くかけることはできません。そこでこのセパキャリⅢが役立ちます。三方断裁後の寸法、曲がり、厚みをコンマ単位で計測しますので薄紙の角折れや丁合時の不具合を発見し自動排出します。
更にオプションカメラをつけている場合には表紙ずれの検査をして自動排出します。表4側に店名差し替えの印字などがある場合には、識別検査として一役を買います。
検査モニターは表側が寸法・厚み検査の数値となり、ボタン一つで表紙ずれ検査画像となります。どちらにしてもエラーログが取れていますので、万が一のクレームが流出した場合には説明も付きやすく全数検査、全数作り変えなどからは逃れることができます。
※実際の運用活用方法を見てみましょう
3.見守りカメラの設置
最近の工場ではよく入退出管理のためや防犯のカメラを見受けするようになりました。印刷製本会社も例外ではなく数台のカメラを見ることがあります。これはカメラの性能が良くなったことやソフトが使いやすくなった、価格もある程度押さえられるようになったことが背景にあります。工場のライン化が進んでいる印刷製本会社でもライン付近にカメラを設置している会社も増えました。しかしながら、複数台のカメラを設置するとそれなりの金額になります。しかもサービスはクラウド型になっているものも多く、初期設置費用、毎月の使用料、とリースとサブスクリプション形式です。
カメラ設置のメリットは皆様がお考えになるとおりですが、弊社サービスは中小企業向け、印刷製本会社向けのサービスでの一部ご紹介いたします。
AYUMU/SANTOMIカメラ
基本的に他の業者様より安い設定です。これには理由がいくつかあります。
- カメラソフトの仕入れ・・中国で日本用に作り変えて輸入
- 設置は自社社員が行う・・一部お客様にも手伝っていただきます
- クラウド型サービスは行わない
- 基本的に買取型
以上の理由で安く設置することができるのです。1つ例を挙げてみましょう。
設置会社Aの場合
カメラ3台 設置費用無料 毎月15,000円リース7年契約 カメラ1台追加3,000円プラス
※カメラ12台設置した場合 7年後 お支払い総額 ¥3,528,000‐ カメラ新機種交換賃含まず
設置会社Bの場合
カメラ8台 設置費用無料 毎月28,000円リース5年契約 カメラ1台追加2,000円プラス
クラウドサービス毎月1台につき800円 年間保守100,000円
※カメラ12台設置した場合 5年後 お支払総額 ¥3,164,000‐
AYUMU/SANTOMIカメラ
設置費用 4台につき50,000円 HDDカメラ4台1セット 180,000円
高所電気引き込み1台につき10,000円 その他材料費 50,000円~200,000円(ケーブル長さによる)
1年保証つき
※カメラ12台設置した場合 買取総額 おおよそ¥1,010,000‐
となります。弊社の場合、カメラ付近の100V電源(延長コード可)・PC(windows10/11)・大型モニターなどは別料金となりますが、概算こんな感じです。またカメラは5年以上は耐久しますが新機種発表の場合HDDとカメラのみ上記お値段で交換いたします。ですので7年使用、アップデート1回で1,200,000円~2,000,000円くらいでおさまります。そして何よりクラウド型ではありませんので画像保存は設置のHDDに塗り替え式となっています。保存は映像を撮影している時間設定とケーブル距離によりますが、12時間稼働でおおよそ3週間程度です。稼働していない時間帯をオフにするなど工夫すれば最大2か月間の保存が可能です。HDDが自分の会社にあるため見たい時に即座に巻き戻して見れることができるため調べ物には本当に便利です。また設置時に多少お手伝い願うこともありますが、自分たちで設置した達成感を味わえるのも1つ喜びが増えます。
4.オートローダー
オートローダーは製本機の給紙作業の助っ人の役割をします。例えば本来3人かかる作業を2人にしたり、2人で時間5000回転を7000回転で回せることができたり、大変重宝します。考え方としては1台で1名減らせるわけではなく、作業員のヘルプをすることで別作業ができたり回転数を上げたりする効果があります。また、機械の擦れなどが発生しやすい用紙などの場合、1回に給紙できる量は50枚から100枚程度ですが、オートローダーを使用すれば1度に2000枚以上は給紙でき擦れも紙裁き専用部が設置されているので、汚れ、擦れなどが発生しにくい構造となっています。
5.ダンボール梱包用カートンシーラー
梱包作業・製本梱包作業をしていて経営者の悩みの一つであるダンボール梱包の手助け用機械です。ライン上でダンボールで梱包する場合、あらかじめダンボールの下側をテープで留めておくかライン上でダンボールを作りながら同時に梱包していくかどちらかです。あらかじめ下側をテープ留めするとダンボールを積み重ねておくことが必要です。人員を専属に取られてしまうこととスペースの確保で狭い工場やラインが密集している場所では大変不向きです。しかたなくライン上でダンボール組み立てを同時に進行すると場合によっては生産数量は半分以下になることもあります。
そんな悩みを解決するのにはカートンシーラーがうってつけの機械となります。場所も食わない、作業員も余分にかからないとなるとメリットだらけの機械です。